ウォルサム(American Waltham Watch Co)の懐中時計 14金 1897年

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今回紹介するのは、懐中時計のケースメーカー、フィラデルフィア・ウォッチケース・カンパニーのケースを使った、ウォルサムの懐中時計です。

 

 

 

 

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1850年創業のウォルサムは、アメリカンウオッチの代表格と言っても過言ではないと思っています。

 

 

 

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時計を一つ一つ手作りで作っていた時代、ウオㇽサムはいち早く生産効率の良い分業生産へと移行し、価格も一般の人々が購入できる一般向け機械から、精度の高い高級品モデルまで幅広い品ぞろえや、機械の小型化を目指しレディースモデルまで手掛け、多種多様な懐中時計を生産し、従業員5000人以上を抱えるアメリカの一大産業へと発展させた。

 

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精度が要求される鉄道時計や丈夫さが求められるミリタリー時計に採用された事から、いかにウォルサムの時計が丈夫で精度の高い時計を作っていたかが分かる。

 

さてさて能書きはこのくらいにして、この時計を調べていくことにする、年代を特定する為に、機械のシリアルナンバーを調べると8988119で、シリアルナンバーから1897~1898年に間に作られた時計だとわかりました。

 

機械にAmerican Waltham Watch Coと刻印がありますが、この表示は1885年からで、一般的にウオㇽサムの懐中時計と呼ばれるのはこの表示の時計を指します。

 

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機械の事は分かりましたが、ケースは全く別会社のフィラデルフィア・ウォッチケース・カンパニーの物です。

やれやれ、今度はフィラデルフィア・ウォッチケース・カンパニーを調べないとなりません。

 

 

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その前になぜ一つの時計に機械は機械メーカーの名前があり、ケースにはケースメーカーの名前があり、統一されていないのか疑問に思う方もおられると思います。機械から陶文字盤やケースまで全てを自社で製作するには膨大な資金が必要となり、ケースはケースメーカーに制作依頼し、時計の組み立てをするのが一般的でした。。

 

 

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その為、ケースにはケースメーカーの刻印が打たれ、ケース保障はケースメーカーがしていた時代が長く続きます、古い時計にはケースメーカーが刻印されている物を時々見かけます、その後ケースメーカーと機械メーカーの2つの名前が打たれたケースも存在します。

 

現代は機械とケースに発売元のメーカー名が刻印されているのが一般的ですが、統一して刻印される様になったのは1960年代頃からで、それ以前は統一されていないブランドも数多くありました。

この時計に使われている、フィラデルフィア・ウォッチケース・カンパニーの14金ケースは、25年の保証が付いていますが、1904年にキーストン・ウォッチケース・カンパニーによって吸収合併されています。

やれやれ、ここまで調べるのに丸3日間も掛かってしまった。

この時計も博物館建設後展示予定です。

時計は実に面白い。


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